面接解禁!内定4割でも続く就活、内定辞退の理由は?

こんにちは。中田麻奈美です。

おかげさまで非常に忙しくしているうちに、6月になりました。

ついに、新卒の面接解禁ですね。

とはいえ、すでに2019年卒の内定率は5月1日時点で4割越え。
「解禁」もへったくれもありませんね。

しかし!

なんと9割以上の学生が就活を続ける意向とも言われています。
と言いつつ、昨年の調査結果では、就活は6月末までに終えたい学生が5割を超えているので、
6月の動きが命運を握っているのは確実でしょう。

 

内定を出したら終わりではない、最適な「内定者フォロー」が明暗を分ける

既に内定を出した企業の方は、ここからは内定辞退を警戒しなければなりません。
あなたが内定を出した、あるいは出す予定の魅力的な学生さんは、
きっと他社にとっても魅力的で喉から手が出る人財です。

氷河期世代の私の時代には、「内定者フォロー」なんて言葉は
見たことも聞いたこともありませんでしたが、
時代は変わり、今は学生様様です。
(生まれる時代、間違えました…)

内定辞退は6月がピーク!増える「面接前」の選考辞退

 

昨年も、5月から内定辞退が増加し、6月をピークに9月・10月まで辞退が続いたというデータもあります。
多くの企業で10月1日に内定式や内定者懇親会などが行われますが、
誓約書を書いてなお、それ以降の内定辞退も十分ありえるのです。
企業側からの内定取り消しは違法性がありますが、
学生側からの内定辞退は、憲法で保障されている「職業選択の自由」にあたりますから、止めることはできません。

出典:株式会社ディスコ:キャリタスリサーチ「内定辞退業界と就職決定業界の比較 (2017 年 3 月)」

ではなぜ、内定辞退が起こるのでしょう。
超絶売り手市場だから、もっとよい条件の会社からじゃんじゃん内定が出るのでしょうか。

一口に内定辞退と言っても、実は選考段階に応じて大きく3つのタイミングあります。

①面接前の面接辞退

②面接後の選考辞退

③内定後の内定辞退 です。

ではどのタイミングでの辞退が多いのでしょうか?

 

これは中途採用のデータですが、エン・ジャパンの2017年調査によると、

1位 面接前(63%)

2位 面接後(34%)

3位 内定後(32%)

となっています。

出典:エン・ジャパン株式会社(en人事のミカタ「3000人の辞退経験者が語った!選考辞退の真相「辞退の心理2016」)

 

近年は面接前の面接辞退が増えつつありますが、内定後も3割を超えていますね。

 

 

気になる内定辞退の理由、学生のホンネは?

 

タイミングによって辞退する理由も異なります。
会社説明後の面接辞退では、「仕事内容が希望に合わない」が約5割と最多です。
正確に言うと、「自分が思っていた仕事とは違いそうだったから」というなんとも現代っ子な選択肢です^^
企業文化、社員、集まった他の学生などの雰囲気面で「違う」と感じる割合も3割ほど。
いったんは会社説明会にまで足を運んでくれたのに「思っていた仕事(希望する仕事)とは違いそう」という結果を招くのは残念。

出典:株式会社アイデム 人と仕事研究所(2018就職活動に関する学生調査(2017年4月1日状況))より筆者編集

 

さらに面接後の選考辞退理由としては、「もともと志望度が高くなかった」が47%に上ります。
ますます売り手市場が強まる影響もあってか、学生側もドライな傾向が強まっているようです。

面接で志望度をグッとあげられなければ選ばれません。

雰囲気云々ももちろん見過ごせないのですが、仕事内容も重視されています。
「ちょっと思っていたのと違うな」と思われたらアウトなのです。

見逃せないのは、「入社後の成長がイメージできない」というもの。

最近の学生は上昇志向より「楽しい生活をしたい」という思いが強いという調査結果もありますが、
やはり成長イメージを持てない企業は敬遠されてしまうようです。

出典:株式会社アイデム 人と仕事研究所(2018就職活動に関する学生調査(2017年4月1日状況))より筆者編集

 

 

では、内定後の辞退の理由は何でしょう?

これは様々な調査結果のデータがあるので詳しくは後日にしますが、
1位は「他から内定が出た」「第一志望ではなかった」ことがダントツに多くなっています。

そして地方の中小企業にとっては非常に厳しいことに、
「他社の方が労働条件が良かった」「条件面で希望が合わなかった」が続きます。
具体的には、給与・待遇、勤務地・転勤、労働時間・休日などです。

調査によって結果も様々ですが、大きくはそのような傾向です。

出典:株式会社アイデム 人と仕事研究所(2018就職活動に関する学生調査(2017年7月1日状況))より筆者編集

 

 

もちろん、誰もが第一志望の企業に行けるわけではありません。
これだけ売り手市場とはいえ、第一志望群に決まるのは6割程度です。
いや、売り手市場だからこそ希望も高くなる傾向にあり、結果第一志望群からあふれる学生も増えているのかと思われます。

出典:株式会社アイデム 人と仕事研究所(2018就職活動に関する学生調査(2017年10月1日状況))より筆者編集

 

地方の中小企業としては、第一志望なれるのが一番いいのですが、
それが無理な場合、この「第一志望群ではないが、納得できる企業」にいかに食い込むかがカギと言えそうです。

ところで、我が長野志望の学生の志向は?

5月11日付の信濃毎日新聞朝刊では、
4月下旬に松本市で開かれた県内企業の合同就職説明会での学生アンケート結果が掲載されています。

長野での就職を検討しているイマドキの就活生は、就職先を決める際に最も重視するポイントとして、
女性は「やりがい」を求め、男性は「労働環境・福利厚生」を最重視しています。

また、あっさりした人間関係を好むのかと思いきや、
「家族主義、アットホームな職場」で働きたいという回答が最多です。

次に「休日が多い」「勤務時間が柔軟」などが続きます。

このようなデータを眺めて、内定辞退対策としてどんなことが重要なのか、
次回のブログで考えてみたいと思います。

 

 

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