クボタ、お前もか!不正検査の実態

9月13日付の新聞各紙で、久保田の不正検査発覚問題が報じられました。
デジャヴ感が半端ない…
どっかで見た手口と同じ…
ニュースの扱いもだんだん小さくなってきてますね。

最近の不正検査発覚企業は?

あまりに不正検査企業が多くなってきたので、
まずはどこがどんな問題を起こしたのか、不正検査・データ改ざんに絞っておさらいしましょう。

神戸製鋼所

このところの不正検査ブームの先駆け。
顧客と合意したアルミなどの性能基準を満たしていないにもかかわらず、虚偽の証明書を作成し、顧客に示したことで、不正競争防止法違反(虚偽表示)罪で法人起訴。

東レ

子会社の東レハイブリッドコードが製品検査データを改ざん。
当初、公表するつもりはなかったが、ネットに書き込まれたためやむなく発表。

三菱マテリアル

・三菱電線工業
・三菱伸銅
・三菱アルミ
・立花金属加工
・ダイヤメット

品質データを書き換え、経営陣は改ざんを把握した後も約7カ月間、出荷を続けていた。
90年代から「シルバーリスト」と呼ばれる改ざん指南書が存在。
正式な仕様に不適合となる数値が検出された場合でも、マニュアルで規定された範囲内で合格値に書き換えていた。
最終的には、70年代から長年にわたって組織的に不正が行われていたことが発覚。

旭硝子

子会社のAGCテクノグラスが、遠沈管の品質検査未実施。

コスモエネルギーホールディングス

子会社の丸善石油化学が、決められた製品検査未実施や、データ改ざん。

宇部興産

顧客と取り決めた品質検査未実施。

三菱自動車

燃費データ不正。走行抵抗値を、法規とは異なる高速惰行法と呼ばれる方法で測定。

日産自動車

無資格従業員による完成検査業務。
燃費・排ガス試験で測定条件を満たしていないにもかかわらず試験を有効化&データ改ざん。

SUBARU

無資格従業員による完成検査業務。
燃費・排ガス試験で測定条件を満たしていないにもかかわらず試験を有効化&データ改ざん。

マツダ

検査員が排ガスデータの数値だけに気をとられ、検査条件が有効かどうかの確認を怠る。

スズキ

検査条件確認のための機器の性能が不十分で、検査員が判定ミス。不正の認識なし。

ヤマハ

検査でバイクを走らせる速度について、そもそも検査が無効となる条件を経営陣も現場も認識せず。

フジクラ

品質検査未実施、データ改ざん。

クボタ

圧延用ロールで出荷前検査のデータ改ざん。

 

書いてて疲れるくらい出てきましたね…
興味深いのは、不正検査でも実際の使用には特段の問題はない、性能や安全性に問題ありませんというところ。

だったら、過剰品質を見直すことも必要かもしれません。

品質不正を招いた経営陣の鈍感力

背景は各社いろいろな事情があったことは理解できますが、
無理な受注や人減らしで現場に過度の負荷がかかっていた様子もうかがえます。
現場の声が経営陣に届かなかったのか、
聞こえないふりをしたのか、
真相は定かではありませんが。

完全に顧客視点はすっぽ抜けていますよね。

それでも悠々と生き残っていける大企業はやはり強いです。

たとえ死人が出たって潰れはしません。

スルガ銀行の件もそうでしたが、
経営陣はすべてが他人事で鈍感力が強いなあと感心します。。

列記しただけで長くなったので今日はここまで。

あなたは、現場の不正について真剣に考えていますか?
これだけ品質不正問題が多発している今日この頃です。
品質検査の現場にも足を運んで、実態を把握してくださいね。

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