社員を信じない社長は社員からも信用されない

こんにちは。中田麻奈美です。

明日は自民党総裁選の投開票ですね。
「両候補を必ず公平に報道しろ」とか何とか、
地方議員に対する露骨な恫喝や脅迫など、言論弾圧的な空気も流れた選挙戦でした。

私の個人的な意見はアレですが、
安部氏圧勝のために「忖度」して恫喝したり脅迫したりする自民党は
相変わらずの高度自律型組織だなと思う次第です。

 

選挙戦の最後に、石破候補から語られた言葉に込められた真理

 

ニュースでも、最後の演説が報道されていました。

さすが政治家の皆さん、演説が上手ですね。
あれほど長い間、よく原稿も見ずに淀みなくしゃべれるものです。

安倍さんは、こう言いました。

「野党は批判してばかり。批判していても何も進まない。
私たちに求められているのは具体的な政策。
私たちは無駄な批判はしない。」

 

…本当にそうでしょうか。
恫喝や脅迫は「無駄な批判」には当たらないのでしょうか。

 

石破氏は、こう言いました。

「これ言ったら嫌われる、これ言ったら人気が下がる、
どうせこれ言ったってわかってもらえない、
そういう思いで真実を語らない政治家は、国民を信じていない
国民を信じていない政治家が国民から信用されるはずがない。
私は国民を信じ、常に真実を語りたい。
たとえ耳障りの悪いことでも、嫌われることでも、
国民のために真実を語るのが政治家。」

 

2人の政策論点がどうなのかはとりあえずここでは置いておいて、
私はこの一言が真理だなと思うのです。

 

社員から信じられたければ、まず自分から社員を信じる

 

こんな事例がありました。

ある会社では、社員に決算書を公開していませんでした。
社員から、「会社のことをもっとよく知りたいから、損益計算書だけでも公開してほしい」と申し出がありましたが

「そんなもの見せたら大変なことになる」

「ムズカシイことを言ってもどうせ分からない」などと煙に巻かれ、

売上高のみの発表にとどまりました。
増収増益と言いつつ、です。

なぜ「大変なことになる」のでしょうか。
決算書は「ムズカシイこと」なのでしょうか。

社員をバカにするのもたいがいにしてほしいものです。

 

社長は、1年間経営塾に通って、満を持して経営理念を発表し、

その浸透に心血を注いでいたのにも関わらず、浸透する土壌を耕そうとしなかった。

 

社員は敏感に感じ取ります。
社長が社員を信用していないことを。
その決算書を見て、社員が良からぬことを考えるだろうと、疑っているのは社長です。

たとえ役員報酬が法外な水準だったとしても、正当な理由があるなら堂々と説明すればいいのです。

説明しても分かってもらえないだろうと決めつけているのは社長です。

 

社員から信じられたいのなら、まず自分から社員を信じましょう。
少なくとも、決算書はみんなのものです。
自分たちの所得を増やすには、どこを伸ばすべきか、削るべきか、
考えることもさせない理由はないのです。

「ムズカシイことも分からない奴ら」と思っている社員が、単なる作業者以上のものにならないのは当たり前。

優秀な人材が欲しいという前に、
今いる人材の力を最大限に開花させる努力をしているか
もう一度考えてみてください。

 

まとめ

・社員から信用されたければ、まず自分から社員を信じる

・耳障りの悪いことでも嫌われることでも、社員を信じていれば伝えられる

・社長が社員の能力を低く見ている限り、社員も作業者のまま

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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