地方の中小企業が採用活動でやるべき3つのこと

鹿児島出身の私にとって、
これまで本州の台風はそよ風でしたが、
今回ばかりは松本でも家が揺れるほどの強風でした。

このたびの台風21号で被害に遭われた皆様に、
心からお見舞い申し上げます。

 

 

さて、9月2日付の信毎就職情報に、
長野県就活ナビ2020のキャンペーン参画企業募集の広告が出ていましたね。
つい1か月前まで2019年卒向けの合同就職説明会をやっていましたが、
息つく暇もなく2020年卒の就活スタートです。。

 

2019年卒 2020年卒

 

そんな中、経団連ルールの廃止論が飛び出すなど、
いよいよ人材獲得競争がどうなるかわからなくなってきました。

それにしても、2020年卒って響きがいいですね。
なんか、デキそうです(笑)
2002年卒の私からすると、隔世の感があります…

 

あ、私が卒業した時に生まれた子たちですね(絶句)

2019年卒の採用活動は、終わったところもこれからのところもあるかと思いますが、
大卒も高卒も実際に入社してくる4月まで気を抜けないのが昨今の売り手市場。
4月には2020年卒向けの会社説明会や採用活動も始まっていますが、
それまでに地方の中小企業がやっておくべきことは何でしょうか。

その1:内定辞退率は6割以上!内定者フォローを忘れずに

 

さて、就職みらい研究所の調べによると、
2019年卒の8月1日時点の内定率は88%になりました。

65%の学生が、2社以上から内定を得ています。
内定辞退率も66%に上っています。

つまり、過半数の企業が内定辞退を食らうことになりますね。
運よく内定者を獲得できた企業は、これからは内定者フォローが大事になってきます。

学生は以下のようなフォローを企業に求めています。

1位:内定者との交流、懇談会 69.8%

2位:社員との面談や交流会 55.9%

3位:内定式 43.2%

4位:人事担当者との面談 40.4%

5位:内定通知書の発行 36.1%

 

イマドキの若者はリアルでの交流なんて面倒くさがられるのでは…
と思いきや、意外と同期や社員とも交流したがっているんですね。

内定式や通知書等、目に見える形を求めているのも興味深いところです。

同期 内定者懇談会

 

 

その2:大手が終わってからがチャンス!就活継続者を逃さない

実はあまりの売り手市場に、学生も大手に絞りすぎたようで、
持ち駒がなくなって、中堅・中小企業の就活を続けている人も少なくありません。
地方の中小企業はこれからがチャンスです。
2020年卒向けの準備もしつつ、19年卒へのアプローチもぬかりなく。

 

その3:2020年卒対策は早めにスタート!

すでに2020年卒向けのインターンも活発ですが、
地方中小企業の場合、そこまでしないまでもスタートダッシュの準備はしておきましょう。
冒頭でご紹介した長野県就活ナビへの参画も一つの手です。

私が見ていても、今頃!?と思うようなタイミングで
採用活動を始められる企業様も少なくありません。

日々忙しくて後回しにしたい気持ちもよく分かりますが、
乗り遅れると挽回が難しいので、
前のめりで準備を進めていただきたいと思います。
ナビサイトはそういう意味でもペースメーカーになるのでおススメです。

 

番外編:オワハラよりも、内定者フォローで心を掴め

 

私も新卒採用に携わっていたのでよくわかりますが、
最後の数人まで絞り込んでからが苦しい。

「あーこの人もいいな、でもこの人も諦めきれない」

優秀な人材を前に、ウンウン唸って何度も話し合って、
本当は3人とも採りたいけど涙を飲んで2人に内定を出しました。

それなのに、あとになって内定辞退された時の悲しさよ…

 

マイナビの調べによると、企業が18年卒の学生にかけた採用コストは、

1人当たり53万円!

そりゃオワハラの一言や二言、言いたくもなります。
その気持ちはよく分かりますが、逆の立場だったらと考えると、
ドン引きすることはあっても入社意欲が高まることはないですよね。

気を付けたいオワハラ言動は、

1位:内定出しと引き換えに、他社の内定辞退を迫る

2位:内定通知の際、その場で内定承諾書を書かされる

3位:就職情報サイトの退会を促される

などがあります。

逆に、社内の行事や社員との飲み会に誘うことは、それほどオワハラ感がないようです。
というより、やって欲しい内定者フォローに入ってましたね。

ウザがられて逃げられるのでは…とネガティブに考えず、
行事や飲み会にさらっと誘ってしまいましょう。
オワハラで脅しつけるよりも、気の利いた内定者フォローのほうが効果は高そうです。

 

まとめ

・内定辞退者6割以上、オワハラではなく内定者フォローを忘れずに

・大手とご縁のなかった2019年卒にアタック

・2020年卒のスタートダッシュに備える

 

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