ものづくり補助金の採択結果から見る、通る申請書とは

中小企業向けの3大補助金「ものづくり補助金」「IT導入補助金」「小規模事業者持続化補助金」

今年は「コロナ特別枠」で補助率が2/3から3/4に引き上げになったり、
補助上限額が引き上げになったり、
長野県のように県独自の上乗せ支援があったり、
とにかく中小企業を応援しようという意気込みが伝わってきます。

そんな中、ものづくり補助金の2次〆切分(5月20日〆切)の結果が発表されました。
採択結果はコチラ

ちなみに1次〆切は3月1日~3月31日まででした。
1次〆切と併せて採択率を見てみましょう。

 

こうしてみると、一般型は62%くらいの採択率ですが、
コロナ型は53.4%とやや厳しい結果となりました。

コロナ型はきっと審査基準が緩い、困っているのだからなるべく通そうとするのではないかといった憶測が飛び交っていましたが、
結果的に一般型のほうが競争率が低かったという結果になりました。

たしかに、「それ本当にコロナの影響?」
「コロナだから取り組む事業として妥当?」
「ここで投資して本当に需要があるの?業績向上に寄与するの?」

といった視点で見ると弱い・・・と思う申請書も多く見受けられました。

補助金の趣旨に沿っていない、新規性のないビジネスを苦し紛れに出したのではないかと思うようなものもありました。

補助金の趣旨、これは大前提として本当に大事です。
ここを勘違いしている会社も多いように思います。

「お金もらえるなら、あれが欲しい、これやりたい」

それでは難しいと思います。

作文のテクニックももちろんですが、
補助金に合わせて事業を捻じ曲げているような事例も多い。

もともと補助金がなくてもやるつもりだった、
もらえたらラッキーという会社とは説得力が違います。

見る人が見ればすぐに分かります。
酷いものでは、明らかに同じ人(代行コンサル)が書いたと丸わかりのものもあります。

小規模事業者持続化補助金も同じです。
同じ商工会・商工会議所から出ている申請者たちの言い回しがそっくりだったり。

とくに市場動向等の外部環境について、ほぼ同じというものを見かけて眉をひそめざるを得なかったこともあります。

私が審査員なら即落とします。

 

 

・・・ここだけの話、私も代行コンサルをやってます。
でも、同じ地域・同じ業種の方からは受けません。

絶対に同一人物が書いたと分からないように、
Wordのスタイルも文調もすべて変えます。

採択されるためのポイントをおさえて書くと、
どうしても構造はある程度パターン化されますが、
同じ文章のコピペを使いまわすなど、もってのほか。

お金もらってこんなことやってるとしたら詐欺です。

 

というわけで!

補助金は、趣旨に合う事業を本気でやりたい場合に活用するもの

申請書は、なるべく自分で書く or しっかり打合せして意向を汲んでくれる代行コンサルと組む

ということに気を付けてくださいね。

 

通る申請書については、過去記事もご参考ください。

伝えるのではなく『伝わる』~通る申請書5つのコツ

 

 

 

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