少し前のネタになりますが、12月28日付の日経新聞朝刊の11面に、
「会社のかたち どう変える」という見出しで、
東証一部上場企業であるアトラエの新居CEOのインタビュー記事が掲載されました。
階層をなくし、上下関係がないフラットな「ホラクラシー」組織を採り入れ、
現場に裁量を任せています。
指示や命令がない、そんな状況で会社経営は可能なのでしょうか。
正解のない時代では、集団による意思決定が素早く最適解にたどり着く
新居さんは、組織をフラット化することが目的なのではなく、
社員がやりがいをもって生き生き働く組織作りを突き詰めた結果、
ホラクラシーになったといいます。
高度経済成長期の日本のような、指揮命令型の組織が有効な時代もありました。
とにかく効率よくどんどん物を作れば作っただけ売れた時代です。
『三種の神器』に代表されるように、消費者ニーズは比較的ハッキリしていて、
今のように細分化された趣味嗜好に応える商品やネット販売の脅威もありませんでした。
情報の流動性も今より圧倒的に低く、
現場から吸い上げた情報をもとに上が戦略を練り、再び下に指示を出すほうが合理的でした。
しかし、現在では情報共有は一瞬です。
(伝わる伝え方といった課題は残りますが…)
マニュアル遵守が求められる製造現場はともかく、
正解のない時代に創造性や革新性が求められるような職種では、
イチイチ1人1人が上司に報告し、上司が1人1人に指示を出すよりも、
現場に裁量と責任を委ねて判断してもらったほうが、
スピードも精度も勝るのです。
実は、このことを体感できるゲームを採り入れた研修もあります。
※集団意思決定のパワーを実感できるBMR研修はコチラ
心からコミットできるビジョンと指針があれば、社員は能動的・自律的に動く
新居さんは、会社が目指す方向性と、それを実現するための行動指針が浸透していれば、現場は回ると言っています。
ここでいう「会社が目指す方向性」がビジョンです。
ちなみにアトラエ様では、
目指す方向性(ビジョン)は、
『世界中の人々を魅了する会社を作る』
それを実現するための行動指針(バリュー)は、
『大切な人に誇れる会社であり続ける』
これに心から共感できる人だけを採用し、一丸となって目指す世界を実現しようとされているんだと思います。
最も心に刺さったのは、次の一言です。
「社員数や事業規模が大きいと目が行き届かなくなるのでは、という心配自体が管理・管掌しようという発想からきている。」
これは、「指示ゼロ経営」と同じだと思うんです。
※「指示ゼロ経営」は、米澤晋也さんが提唱している経営手法です。
1月18日に初の著書 『指示ゼロ経営 リーダーが「何もしない」とうまくいく。』が出版されます!
指示ゼロに興味がある人も拒否感がある人も、今年の必読図書です!
話を戻すと、つまり、心からコミットできるビジョンと指針があれば、
社員は能動的・自律的に動きださずにはいられないはずなんです。
リアルに脳内再生できるくらいワクワクする自分事のビジョンがあれば。
そしてそれを実現するための「在り方」という軸があれば。
BMR(Beings Management Resources)研修とは
実は昨日までの2日間、私は一般社団法人ドリームペーパーコミュニケーションズによるBMR研修講師の認定講座を受講していました。
BMR研修は、まさに、チームビルディングや集団意思決定を加速し、
これからの新しいビジネスモデルを自社で作り上げていくための、
ビジョンデザインを社員全員が参画して行うワークショップです。
味気ない事業計画書ではやる気がでなかった受け身の指示待ち社員も、
リアルに脳内再生できる、具体的にイメージできるビジョンを描くことで、
具体的に行動できるようになります。
具体的に行動できるから、結果も変わります。
結果が出ると、さらに自律的に動く自信やモチベーションが湧いてきます。
管理・管掌しようという発想を捨て、集団の力を信じて任せる究極の自律型組織「指示ゼロ経営®」に向かうビジョンデザインです。
当研究所が提供している「経営指針実践プラン」はBMR研修を丸ごと含み、
事前の理念研修とビジョン実現のためのアフターフォローまで行います。
是非、長野県からムーブメントを一緒に起こしていきましょう!
雇用形態や職位にかかわらず、誰もがそれぞれの立場でそれぞれの役割を果たす、
「はたらく」を通して輝ける社会を一緒に作っていきましょう!
お問い合わせは下記からも受け付けております↓↓↓