なぜ、人は動くのでしょうか。
誰かの言葉、行動に動かされるのでしょうか。
指示命令によってしぶしぶ動くのではなく、
自ら動いてしまうことがあると思います。
私は、それは「ホンモノのWHY(理由)」が伝わり、共感できたからだと思います。
言葉巧みに騙されるのも、「騙してやろう」という本気に巻き込まれているのかもしれません!?
自分の言葉で語れる人は強い
長野同友会青年部の方針発表会に参加してきました。
「今年度はこうします」だけじゃなく、
「なぜ、こうしたいのか(WHY)」が各委員長から語られました。
レジュメどおりにしゃべった方は1人もいません。
その場の、自分の言葉を伝えてくれました。
それを聞くみんなの表情を見ていたら、
きっとこのビジョンは達成されると思いました。
先日の青年経営者フォーラムもそうでした。
懇親会の締めのあいさつの前に、いくつかお知らせがアナウンスされます。
用意してきた原稿を読み上げるかのような話は、
飲み会の場ではなかなか耳を傾けてもらえません。
どうしても、「本気のWHY」の熱量には届かないからです。
上手にやろうとか考えないで、本当の自分の言葉で語られるとき、
人は思わずおしゃべりを止めて、その人の言葉に耳を傾けるんだと思いました。
成りはヤンキーっぽくて、言ってることは失礼だけど(笑)
「青年経営者のみんなで、こういう世の中を作りたい!」
「すげえ悔しいけど、コイツには負けてる。
コイツは本当に凄いし、俺らの誇り。いつか絶対追い抜く。」
そんなホンモノの愛とWHYがビシバシ伝わりました。
もちろん、広い宴会場ではマイクの持ち方でも声の届き方は違いますし、
もともとの声質や声量、滑舌、話すスピードも大事です。
こういったテクニックも磨く必要はあります。
たとえば、子どもの授業参観でも、ほとんど聞こえない子が多いです。
イスをガタガタ引いて立ち上がりながら話し始める、
ザワついてるタイミングで話し始める、
小さい声で超早口(思春期女子)…等々。
余計注目を集めてしまって恥ずかしいのに^^;
大きな声でハッキリ話すだけで、全然違います。
言ってることは大したことなくても、なんだか立派に聞こえます。
それも確かなのですが、やはり最後は自分の言葉が一番強いと思う。
大声でがなり立てるわけじゃないのに、伝わる熱量が全然違うんです。
一部の政治家の嘘くさい演説は、いくら大声で喚き立てられても、
ちっとも何も伝わってこないのにね。
企業のWHYこそが経営理念
なぜ、なんのために、そうしたいのか。
これが企業でいうところの経営理念だと思います。
企業の存在意義。ミッション。
理屈じゃなく、突き動かされる思い。
ナカミの理念は、
「特別な1人ではなく、今いる人財を活かして、全員を右腕化する」というものです。
「右腕がたくさんいても困る」という考え方もあるでしょう。
私は、その会社のどんな些細な仕事も、本来社長がやるべき仕事と捉えます。
だけど身体は一つなので、みんなで分担している。
優先順位はありますが、仕事自体の優劣はないという考えです。
だから、特別な1人ではなく、みんなが社長の代わりに社長の仕事をしている右腕だし、
そういう意識で社員さんに仕事を心から任せてほしい。
そんな会社で世の中をいっぱいにしたい。
それが、「一人も見捨てない」という指示ゼロ経営や夢新聞にも通じる私の想いです。
経営理念に込められた想いを是非、社員さんに語ってください。
シェアしてください。
照れくさくても、上手にまとめられなくても、
自分の言葉で伝えなければ、伝わらない。
あなたの「ホンモノのWHY」を伝えてください。