おはようございます。
信州も春めいてきて、桜の開花も早いかも…
なんて言っていたら冬に逆戻りの寒い寒い春分の日になりました。
お出かけの方は、久しぶりに結構雪が降るようなので
お車の運転、お足もとには十分お気を付けください。
さて、今日は少し前の日経電子版のニュースをピックアップしてみます。
スマホ動画で社員教育 アンファク、地方企業開拓 能率協会と
スマホ動画で社員教育とは?
企業向け研修会社のアントレプレナーファクトリー様と
日本能率協会様が組んで、
スマホの動画を使った社員教育サービスを開始するそうです。
1コマが5分から10分程度と短く、
スキマ時間を使った学習が可能とのこと。
若手だけでなく、管理職も対象に、
会計・法務・リーダーシップやマネジメントまで学べ、
300ほどのコンテンツを揃えるそう。
料金も、社員1人当たり月額1,000円というからお得感ありますね。
特に、対面型の研修機会が少ない地方の企業を狙っているあたりも、
鹿児島出身、長野在住の私も、とても興味をひかれます。
企業にとっても、働き方改革という名の残業抑制と、
人材不足による個々人の仕事範囲拡大という矛盾の中で、
効率的なスキルアップができるのではないでしょうか。
5分や10分なら、モチベーションも維持しやすいでしょう。
また、利用企業の独自コンテンツを追加したり、
社員の受講履歴を管理したりもできるそうなので、
ある程度カスタマイズしながら、
社員も緊張感を持って課題に取り組むことができそうですね。
このようなサービスはどんどん広がっていくでしょうね。
目的とリンクできるかがカギ
一方で、対話型でないオンライン講座は、
受け身ともいえます。
正直言って勉強大好きな私は、
興味のある分野については、憑りつかれたように研修や講座を受講します。
動画配信されているものは、もちろんスマホにもダウンロードして、
運転中や趣味の庭いじり中にも、何度も繰り返し聞いています。
そんな私でも、上から押し付けられた興味のない分野の講座なら
同じように無我夢中で吸収できるか?と問われると、
うーーん。…と悩むまでもなく、おそらく無理です。
受講者によっぽど強い目的意識や向上心がなければ、
「とりあえずやれって言われたから、やってるフリをした」という
残念な結果になりがちでしょうね。
もちろん、だからこそ短時間の講座にして、
細切れでも学習習慣を定着させることを考慮し、
興味喚起の工夫もたくさん盛り込まれていることでしょう。
そこできっかけを作って、自主的にもっと深く勉強するようになれば万々歳だし、
サラッと幅広く浅く、総合的に知識を身につけることもできるでしょう。
それでも、こういった教育を実効性のあるものにするには、
ただ本人任せで「ちゃんとやってるか~?」と声をかけるだけでなく、
そもそもどんな目的で、何を期待して受講させているのか、
丁寧な趣旨説明が必須です。
「えーっ そんなことイチイチ言わなくても分かるでしょ?大人なんだから…」
って思いました?
もちろん、意欲を持って取り組む方もいるでしょう。
しかし中には、
「はあ?この忙しいのに、休み時間も勉強しろだって?」
「また何かにカブレて、メンドクサイこと言い出したよ…」
といった反応をする受け身社員もいます。
会社は何を目指していて、そのためにどう動こうとしていて、
あなたにはこんな役割を期待していて、だからこんな能力を伸ばしてほしい、
その道筋をきっちり説明してあげてくださいね。
ビジョンを描けなければ、目的を共有できなければ、
どんな素晴らしいツールも本当に役に立つことはないでしょう。
たかが月額1,000円の講座にイチイチ面倒だなどと思わず、
どんなことであれ新しい取り組みには、
丁寧な趣旨説明を徹底してくださいね。
案外、そんな小さなことに社員は社長の姿勢を見てしまいます。