こんにちは。中田麻奈美です。
GWはしっかり休めましたか?
旅行や帰省など、楽しい連休が過ごせたなら何よりです。
わが家は遠出はせず、近所で遊んでました。
唯一GWらしい行事としては、
北軽井沢のスイートグラスというキャンプ場に誘われ、
以前の職場の友人と家族ぐるみで旧交を温めてきました。
10年前の約束と、つきとおした嘘
プライベートな話になりますが、
私は夫と職場結婚でした。
友人夫婦も同じ職場で結婚しているので、
4人とも同じ時を過ごした仲間なのです。
コテージの薪ストーブで煮込んだキャンプ料理に舌鼓を打ち、
酒を酌み交わしながら昔話や近況報告に話が弾みます。
そんな楽しい会話の中で、タバコの話になりました。
夫たちは、当時まだ構内禁煙ではなかった頃、
喫煙所のヤニ仲間でもありました。
「中田さんはタバコやめたんですか?」
「やめました。禁煙外来に通って…」
「そもそも、付き合う時の条件だったんだよ。
タバコ吸ってる人とは付き合えないって。
それで一旦やめたのに、付き合いだしたらまた吸い出して。
結局結婚しても、子どもが生まれてもやめてくれなくて。」
そんな笑い話で終わるはずだったんです。
ところが翌日、帰宅してからのこと。
何気なくエプロンのポケットに手を突っ込んだ私の指先に、
小さな筒状のものが触れました。
見ると、短いタバコ。。。
どう見ても電子タバコのヒートスティックというやつです。
「これ、何?」と詰め寄る私に、
「ああ、前のやつが…」などと言い訳をする夫。
「だって、エプロンは禁煙後も何度も洗濯してる。
このタバコは洗濯した形跡はないじゃん。」
「ごめん…実は電子タバコの…」
時間とお金をかけて禁煙外来まで通ったのに、
いや、そういう問題ではなくて
ついに10年間約束を破りつづけていたことを知り、
私の中で彼に対する信頼はゼロになりました。
その後謝罪に来ましたが、一言も返しませんでした。
「信頼」がスピードを上げ、コストを下げ、組織の影響力を最大化する
ひとつ屋根の下で子育てしていれば、
どうしても口を利かなければならない場面もありますが、
目は合わせず、必要最小限の単語しか話しません。
本当は、話さなければならない問題が山積しています。
車の修理どうしようとか、
いっそ買い換えようかとか、
次に植える木の種類はどうしようとか、
だけど、どうして信頼できない人と未来を語れるでしょうか。
中田家は、完全に意思決定のスピードが落ち、
信頼税として様々なタイミングを逃し、
そのことで追加の余分な費用を払うことになるでしょう。
まさに、スピード・オブ・トラスト。
「信頼」がスピードを上げ、コストを下げ、
組織の影響力を最大化するんです。
※スティーブン・M.R. コヴィー (著)(2008)キングベアー出版
自分自身を信じられるか、
信頼に値する人物となれるか、
そこから人間関係の信頼、組織の信頼、ひいては市場の信頼、社会の信頼と
波紋は広がっていきます。
インサイドアウトなのです。
まず、みずから始めること。
ある社長は、決算などの財務情報を社員に見せたがりませんでした。
現場でどれだけ仕損じがあって、
そのために業績にどれだけ影響しているか、
あるいは、望む給料が欲しいなら、
どこをどれだけ伸ばし、あるいは削らなければならないか、
そのためにはどうしたらいいのか、
そんなことを自分事として考える機会を設けたく、
P/Lだけでも公開してほしいとお願いしましたが、
「ダメだ。大変なことになる。どうせ難しくて社員には分からない。」と。
社員のことを、社長が一番信じていない。
どうせあいつらには分からない?
パートだから、若い平社員だからと、
勝手に能力を低く見積もってはいないでしょうか。
雇用形態や職位と能力は必ずしもイコールではありません。
黒字なのに見せられない決算とはなんでしょうか。
いい時も悪い時も、一緒に頑張る覚悟がないのは社長のほうではないでしょうか。
それなのに、「俺を信じてくれ」とはあまりに虫が良すぎます。
社員に信じてほしいなら、
信頼関係で結ばれた組織を作りたいなら、
まず社長が社員を信じることから始めましょう。
一度失った信頼も、取り返すことができるのだと件の本にはありました。
うちの夫はどうやって取り返すのか、静かに見守ろうと思います。
今日のまとめはそんなボヤキに代えさせて頂きます。