こんにちは。中田麻奈美です。
ただでさえ毎日39度のとろけそうな日ですが、
アツい戦いが繰り広げられる現場ってあるんですよね。
私が前にいた会社は、内部昇格や創業家の返り咲きを繰り返していました。
10年間で実質3回の経営トップ交代劇がありました。
こう言うと、「え?O塚家具ですか?」とか聞かれますが、違います^^;
親子、従兄弟、姻族で経営層を占めていましたが、まあ仲の悪いことを隠そうともせず、目の前で怒鳴り合うことも。。
社員は自然と○○派と△△派に分かれますよね。
今日はそんな経営層の喧嘩について考えます。
嫌いな相手の言うことは全部否定してしまう
こんな事例がありました。
その会社は5代目の社長夫婦が経営する老舗です。
やや無口な社長と、言い出したら止まらない奥様。
長い夫婦関係、仕事でもずっと一緒で色々あったことでしょう。
すでに修復不可能なほど仲がこじれていて、
奥様は社長のことをどうしても理解できない、ありえない、分からないと匙を投げています。
社長はあまりご自分のお考えを言語化されないので、周囲からも「何も考えていないのでは?」という目で見られています。
しかし、この会社は実は身内で争っている場合ではありません。
一致団結して経営改善に取り組まなければならない状況なんです。
小さな会社で、派閥に分かれて力を分散させている余裕はないはずなのです。
せっかく相手がいいアイデアを出しても、もはや聞く耳はありません。
もしかしたら、うまくいくかもしれない。
しかし、嫌いな相手の言うことには、検討の余地すらない。
「何言ってんの?バカじゃないの?ありえない!」と。
これでは、自分の想定内でしか物事が進みません。
もちろん、突拍子もないアイデアかもしれない。
だけど、今までの常識にとらわれずゼロベースで考えないと、この苦境を覆すのは難しい。
ひとつひとつのアイデアが正解かどうかを問題にしているのではありません。
この、嫌いな相手の言うことは絶対に聞かないという姿勢が問題なのです。
直属の上司の悪口を吹き込む、別の部署の上司
以前、私たちヒラ社員に向かって直属の上司をコケにする別部署の上司がいました。
「あいつは使えないから、お前が頑張って追い抜いていけ」くらいのことは平気で言っていました。
叱咤激励のつもりだったかもしれません。
しかし、それが何を引き起こしたかというと、部内不和です。
見込まれた(と勘違いした)若手は、自分の上司をバカ扱いです。
「あいつの指示がおかしいから悪い」となんでも人のせいだし、社内でも上司の悪口を言いふらすようになりました。
本当にその上司が使えないのかどうか、という問題ではありません。
いつもいつも完璧な人はいません。
誰もが、ある時は正しく、ある時は間違います。
それぞれの得意なこと、不得意なことがあります。
上司・部下の関係でも同じことですよね。
それに、その判断や行動が正解だったかどうか、後にならないと分からないこともたくさんあります。
そして正解は一つとも限らない。あれもこれも、正解かもしれない。
そんな状況でも意思決定していかなければならないのが仕事というもの。
この人手不足の時代に、相手をつぶしている場合ではありません。
今いる人財の力を最大限に発揮してもらい、互いに補い合って成果を出すしかないはずです。
先の社長vs専務の話も同じです。
相手が自分の意のままに考え、動いてくれたら気分はいいかもしれません。
だけど、異なる考え方、自分では思いつかないアイデアが突破口を開くかもしれない。
嫌いだからと耳を塞いでいては想定内でしか物事は進まないのです。
まとめ
経営トップのケンカは、部下を二分し、力が分散する。
悪口を使って人を味方につけても、社内はもっとバラバラになる。
小さな会社に派閥は不要。互いに相殺ではなく、相乗効果を!