こんにちは。中田麻奈美です。
先日、辰野町で尊敬する米澤晋也さん主催の「図解セミナー」を受講してきました。
講師は、一般社団法人日本図解協会の多部田憲彦さんです。
私は最初、このセミナーを
「パワポでカッコいい図を描いてビシっとプレゼンするスキル」を得られるものかと思っていました。
後で聞くと、参加者の多くがそう思っていたようです。
図解のテクニックを教えてもらえる場だと。
その期待はいい意味で裏切られることになりました。
左脳で理解しただけでは得られない、
体感・体現レベルの感動が待っていたのです。
今日は、人を動かす源泉はなにか、について考えます。
人は「感情の変化」に価値を感じる
人は何によって動くのか。
理屈や納得で体は動きますが、
心から動かされるのは感動や共感などの「感情の変化」だと言われています。
モノ自体ではなくて、
モノを通じて嬉しくなりたい。
肩こりそのものを治したいのではなく、
肩こりによって生じる生活の支障をどうにかしたい。
よく『ドリルを買う人が欲しいのは穴だ』という格言が引き合いに出されますが、
同じことだと思います。
同じものならネットで調べて一番安いところから買う、という機械的な判断もしますが、
作り手や売り手の想い、その物がもつストーリーに動かされて衝動買いすることもありますよね。
想いやストーリーに価値を感じているわけです。
では、それはどんな想いやストーリーでしょうか。
たとえば、私のママ友の1人は、子供服専門の洋裁教室を主宰しています。
「あわただしく過ぎていく時間だからこそ、大切にしたい想いがある」
「わが子に洋服を作ってあげたいというお母さんの夢を叶えたい」
「ミシン初心者さんにこそ、作る喜び、完成する楽しさを味わってほしい。」
だから、必ず2時間半で完成する体験レッスンを作り、
母として子供服に求める機能
「洗濯に強い、子どもが自分で着脱できる、デザインもカワイイ」
を満たしながら、
生地の品質や縫製の美しさにもこだわった商品も販売しています。
正直、安くはないです。
量販店でワンコインで服が買える時代に、
すぐにサイズアウトしてしまう子供服に、
そこまでお金と手間暇をかけたい人ばかりではないでしょう。
それでも、こんな田舎でも、
彼女の“想い”に共感して、
彼女の教室で教わりたいという生徒さんが引きも切らず、
細かいところまで考え抜かれたお洋服をリピートでオーダーしています。
私も我が子の保育園エプロンに始まり、
友達の出産祝いなどでも何度もズボンを作りました。
気兼ねなく保育園でバンバン使ってガンガン洗濯してほしい―
誰かのために、心を込めて作業する時間は、
とても豊かなものだと気づきました。
イライラ、ソワソワ、いつも次の段取りで頭がいっぱいで上の空の私、
でも製作中は、大好きな人の笑顔を思い浮かべながら目の前の作業に集中できます。
キラキラした私になれます(笑)
イライラからキラキラへ、この「感情の変化」に価値を感じるのです。
図解することが目的ではなく、図解という手段を使って何をするのか?
話が逸れましたが、つまり図解セミナーの何に心を動かされたかというと、
講師の多部田さんの想いです。
「コミュニケーションを図解し、図解でご縁をつなぐ」という理念です。
カッコいいパワポ資料を作ることではなくて。
図解を使って「共創」という状態を作ること。
自分が言いたいことと相手が聞きたいことが重なる部分でコミュニケーションをとり、相手と建設的な会話のキャッチボールを繰り返して答えを導き出すこと。
正直、使った図は、〇 △ □ + くらいです(笑)
カッコいいフローチャートとか一切習っていません。
何しろコンセプトは、
- シンプルで
- 1分以内に
- 誰でも描ける です。
期待していたものとは全く違っていたわけですが、
「図解のテクニックかと思ってたら、カウンセリングだった」という感動コメントが飛び出すくらい、ワークショップも充実していました。
あまりここでネタバレするわけにもいかないので、
気になった方はぜひ受講してみてください。
まとめ
人を心から動かす源泉は「感情の変化」
テクニックより「想い」で「感情の変化」は起きる
「想い」「言いたいこと」をきちんと伝える手段として図解は有効