このたびの北海道地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、
被災されたすべての皆様に心よりお見舞い申し上げます。
ここ松本でも、2011年6月30日に、長野県中部地震に襲われ、
職場で最大震度5強を経験しました。
東日本大震災からわずか数か月後のことで、
首都圏に比べて地震の少ない松本での大地震に、
言い尽くせない恐怖を感じたことを覚えています。
1階の窓やドアを背にした自席で、大きな揺れに驚いて振り返ると、
普段は錆びついて動かないフランス落とし式の両開き扉が、
施錠したままバーンと外側に開き、
戸棚の瓶はガシャーンと次々に落ちて割れ…
床に固定していた工場内の製造機械類もずれてしまったほど。
井水を利用している水道からは、
数日にわたって泥水のように真っ茶色に濁った水が出続けました。
それが震度5強かそこらですから、
震度7はどんなに大変なことか…
毎年のように大きな災害が起こることに、なすすべもありません。
今年は豪雨、台風、地震と、夏だけでもどれだけ痛めつけられたことか。
企業活動も大きくくじかれました。
BCP(Business Continuity Plan(事業継続計画))
BCPは、東日本大震災以降とくに耳にするようになった言葉ですが、
じつは2006年には政府は10年後の策定率50%を目指すと目標設定していました。
10年以上たった現在(平成29年調査)では、大企業64%、中小企業32%となっています。
平常運転にすらお金も人手も足りないのに、
異常時のことを真剣に考えてコストをかけるなんてことは、なかなか考えにくいですよね。
しかし、こんなにも全国各地で災害に見舞われ、いつ自分たちもどうなるか分からない状況の今、
従業員も自分事として考え動いてくれるチャンスかもしれません。
もちろん、あらゆることを想定して備えるのは不可能です。
こちらに他社の想定しているリスクや、今準備しているもの、
実際に役立ったこと、今後取り組みたいことなどが掲載されています。
↓↓↓
平成 29 年度 企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査(内閣府 防災担当)
BCPと聞くと、あらゆるリスクに備えるのかと誤解している方も多いのですが、
あくまでコアな事業をまず復活させ、長期的には災害前の水準に目標期間内に戻すためのものです。
ここでBCPについてうんちくを垂れるつもりはありませんが、
各家庭でも備蓄や避難場所、家族との連絡手段の再確認などが必要ですね。
BCP家庭版です。
どうか、被害が最小限に抑えられますように。
安否不明の方が一人でも多く、一刻も早く元気で見つかりますように。
何不自由ないこの生活に感謝しながら、
私にできることを精一杯やっていきたいと思います。