今日は個人的な出来事を書きます。
大切な仲間と死別しました。
仲間になって2か月もしないうちに旅立っていたことを、知りました。
初めて会ってから、4か月弱。
東京に暮らす彼と実際に会ったのは3回です。
初対面の日、雨の夜、彼をホテルまで送りました。
家に着くと、メッセージが。
「僕の財布が車に落ちていないでしょうか?」と。
たしかに後部座席に財布は落ちていましたが、
なんともラブリーな女性用っぽい財布だったのが印象的です。
明日の朝早く東京に戻る彼に財布を届けてあげたいけど、
高速で1時間半ほどの距離まで帰ってきてしまいました。
しかも夜更けです。
でも、奇跡的に彼の乗換駅近くに、私も翌朝仕事で行くことになっていました。
翌朝、仕事前に駅の交番に財布を預けて、無事に届けることができました。
そんなエピソードから始まった私たちでした。
その後、同じ志を抱いて夢新聞講師を目指し、同期として一緒に卒業しました。
私はビジネス講座としての活用を考えていましたし、
彼の仕事柄、彼もビジネス向けに展開するのだろうと勝手に思っていました。
だけど、彼は「子どもたちのためにやりたい」と目を輝かせていました。
お互いに模擬講座もやりました。
講座の冒頭で、自分の言葉で夢新聞をやる意義を語るシーンがあります。
どうして今日ここで夢新聞を書いてもらうのか。
自分自身の体験や学びから、夢新聞を書くことの意味を自分なりに語り掛けるのです。
彼は、音楽で叶えた夢について語りました。
きっと、たくさんの子どもたちの夢を後押ししてくれたに違いないのに。
ついに一度も夢新聞講師として登壇することなく、旅立ってしまいました。
そのすぐ後、軽井沢で1泊2日の合宿もしました。
お約束の部屋飲みでも大いに語り合い、私たちに素敵なアイデアを残してくれました。
私はその時、ギュウギュウ詰めで隣に座っていた彼の温もりを、思い出すことができます。
あんまり、大人になってから人と接触する距離で長時間過ごさないですよね。
満員電車に乗らない長野県民なので、なおさらです。
だから、とても印象に残っています。
あったかかった。
命の温もり、あたたかさが、確かにそこにありました。
若い、かわいい男の子とくっついて座っている、
どこか居心地の悪さと、それでも温もりの安心感。
それから僅か2か月で死別することになるなんて。
志を果たして帰ったんだと、お父様がおっしゃっていました。
そうだね。そうなのかもしれない。
だけど、子どもたちの夢、まだ応援してなかったですね。
そこだけは、私たちが志を引き継いでいきますね。
出会って4か月とえいば、ほとんどすれ違っただけのような存在だったのかもしれない。
でも、私たちは同じ志で結びついた同志でした。
志は、亡くなっても誰かが引き継いで行ける宝物です。