創業の原点、承継の原点を改めて振り返ってみると、それぞれに様々な思いがあると思います。

私の場合は「どうして不平不満を言いながらため息で会社に向かわなければならないのだろう」という違和感でした。

「同じ働くなら、誰もがそれぞれの立場でそれぞれの能力を発揮して輝ける職場を作れないだろうか」と。

私は年末年始に２つの同窓会で旧友に再会し、
あらためて過去を振り返る時間を過ごしました。

好きなことにまっすぐになれたから、自分軸の幸せを見つけられた

1つは社会人になりたての20代の頃から結婚前まで夢中になっていた、
東京のダンススクールの同窓会でした。
2003年の発表会ナンバーをリバイバルで踊り、
耳に染み付いたメロディーを身体で奏でる楽しさ、
感情を放出する気持ちよさを思い出していました。
（あの頃のようには動かない身体に苦笑しながら）

同じ趣味を共有し、好きなことに没頭し、一番楽しい時間を過ごした仲間。
結婚後、長野に引っ越してからもずっと心の友であり続けてくれた仲間。
本当にかけがえのない奇跡のような出会いだと思います。

先生は50代に突入していましたが、相変わらず背筋がピンと伸びてカッコよくて、
特別着飾っているわけでもないのに雰囲気があって、
特別美人というわけでもないのに（失礼）とびきり輝いていて、
憧れずにはいられない。

自由奔放な生き方も、人生の楽しみ方も、すべてが憧れ。

思えばモーニング娘。のフリカラをもっと極めたくて始まった私のダンスは、
ジャズ、アクロバットジャズ、Girl’s Hip Hop…とどんどん広がっていきました。

正直、レッスン代や発表会の出演料等、1人暮らしの20代のお給料には厳しいものでした。
受けたいレッスンもお付き合いも増えるから、全然お金貯まらない（笑）
みんながブランド物のバッグや服を買っていても、私は買えない。

でもそれで全然平気でしたね。
本当に好きなものを見つけて、自分の稼ぎで自分を楽しませることが出来る。
誰とも比べない、上手下手は関係ない、ただ踊ることが好き。
気取らない仲間と一緒に音楽に感情を乗せて解放することが好き。
他には何も要らない。

…というわけで、当時の彼氏の束縛など鬱陶しいだけでした。。
会わなくても全然平気だし、メールも電話もしなくても平気。
夜遅くまでレッスンでくたくたになって
駒込のスタジオから大和（神奈川）まで1時間半かけて帰ってきて、
お風呂入って早く寝たいのに、「特にこれといった用事もない電話」なんて…

誰かに寄り掛からなくても自分軸で幸せと言える、
そんな自立心と強さを手に入れたのだと振り返って思いますが、
つくづく思いやりのない若かりし頃ですね。

憧れの彼は「理念の人」だった

もう1件は、高校の同窓会でした。
中高一貫校で青春時代の6年を過ごした仲間とはいえ、
毎年のように連絡を取り合うのは数人で、
卒業以来の懐かしい顔ぶれも。

当時ひそかに片思いしていた人も来ていました！

あまり男女の仲がよくない雰囲気の学年で、
たぶん1度も話さないまま卒業した男子もたくさんいましたが、
彼は比較的社交的で、誰とでも仲良くしていた記憶があります。
そんな朗らかで明るい雰囲気に惹かれたことを覚えています。

とはいえ、私も表面的な会話しかしたことがなかったはずで、
どんな人か本当には知らないのに、片思いというのもおこがましく、
今にして思えば単なる憧れでしかなかったですよね。

今回初めてまともに会話して、
彼がどんな想いで今の仕事を選んだのか、向き合っているのか、
働き方についてどう思っているのか、
家族に対してどんな思いでどんな気遣いをしているのか、
彼の人生観、考え方の一片を垣間見ることが出来ました。

一瞬一瞬を大切に、人の縁と和を大切に、
しっかりした自分軸を持っていることが伝わってきました。

ああ、これがこの人の人生理念なんだな、と。

その軸、つまり理念があるからブレないんだな、と。

高校時代からそうだったのかどうかは、分かりません。
でも、当時の私に言ってあげたい。
あんた、いい人を好きになったねって。

人を見る目には自信があるのですが、
高校時代から目利き力は抜群だったなと思ったのでした。

今日のブログは、なんだか好き放題書き散らかしてしまいました。
さあ、私も自分軸を思い出して、好きな仕事に真っすぐいきます！