田舎のアラフォー主婦、あまり現代の常識についていけていないのですが、
TPOをわきまえた服装という文化はすでに過去のものなのでしょうか。
あまり時間の使い方が上手ではなく、常に積読、積録画でいっぱいなのですが、
今日、3年前の番組をやっと見ました(笑)
子育て中の女性がチームで企業や行政の仕事を請け負うという新しい働き方の紹介です。
(イマドキ珍しくないことですが、なにせ3年前の番組なので…)
これは長野にもすでにあり、たとえばリングワークスという団体が手掛けていらっしゃるスタイル。
「企業のお困りごととママのスキルを繋ぐ」がキャッチコピーです。
そのこと自体は素晴らしいことだと思うし、
仕事にのめり込み過ぎて子どもを二の次にしまくった挙句、
子どもは弱冠8才でグレた経験を持つ私から見ても、フルタイム以外の働き方があることは大賛成です。
しかし、古くて固い真面目人間である私が超絶違和感を感じたのは、彼女たちの服装でした。
製造業の現場にカラフルしましまヒラヒラスカートで行きますか?
初めての会社訪問という場に、全員そこらに買い物でも行くような普段着。。。
「私たち、ママなんです」って感じがすごく嫌でした。
いや、そういうブランディングなのかもしれん。
あえての真っ白ロングスカートなのかもしれん。あえてのGジャンなのかもしれん。
あえてのミニスカート、あえてのノースリーブなのかもしれん。
テレビ的に“ママ感アピール”が必要で、普段はちゃんとしてるのかもしれん。
“キラキラ女子起業家”に見せなきゃ視聴率とれないのかもしれん。
もはやその辺は私にはよく分かりません。
どこにでもビシっとスーツで行けとか、そんなことを言いたいのではありません。
だけど、工業系製造業のコンサルに入るんですよ?
当然、現場の見学もついてくるに決まってる。
油まみれの現場に、白いロングスカートで来て気を遣わせるとか、どうかしてる。
機械に巻き込まれそうなヒラヒラスカートなんて論外。
スーツじゃないなら、Gパンで来るほうがまだ気が利いてる。
(全員スカートでした)
私は全くおしゃれ上手じゃないので、無難なダサスーツしか着られませんが、
相手に寄り添って考えれば、ふさわしい服装はおのずと決まってくると思います。
内容が良ければ服装なんてどうでもいい、むしろ格好だけのやつよりずっといいという考え方もあるでしょう。
普段着のほうが相手もリラックスして話せる場合もあるでしょう。
それでも、スーツやジャケットじゃなくても失礼のない程度の服装というのはあると思うんです。
それが初対面のお相手に対するリスペクトだと思うんです。
「スーパーの帰りに寄りました」みたいな服じゃ、やっぱり駄目だと思う。
なにより、製造業をナメてる。
製造業の現場が作業服を着用している意味を分かってない。
作業者の安全衛生と、製品の品質を守るという意図を全く汲んでない。
…と思われてもしょうがないです。
食品だったら異物混入を防ぐために、たとえ事務所であってもホチキスもクリップも禁止です。
体毛の落下を防ぐために、夏の作業場でも長袖で腕まくり禁止です。
私は製造業の企業様を訪問する際は、アクセサリー類も着けません。
ネイルもオフして、パンツスーツで行きます。
品質を守るためにどれほど現場管理を徹底しているか知っているからです。
「ママ」「ママ」を連呼することによって自分たちに言い訳していないか?
「私たち、ママだから」みたいな在り方に違和感を感じながら番組を見ていると、
相手企業の幹部から「(彼女たちの施策は)目標が見えづらくて不安だ」というクレームをつけられる場面がありました。
「私たち、ママだけどプロなんです。プロとして本気でやっているので、マイナスな意見は言わないでください。」
そこ!「ママだけど」って但し書き必要ですか?
プロ意識が低く見られるような服装で敢えて打ち合わせに臨んだのは誰?
社歴が浅く社長も社員も若くてラフな恰好の会社ならいいでしょう。
創業60年の製造業で、みんな作業着で堅物のオジサン幹部がいるに決まってるのに、
わざわざ第一印象から違和感を与えては、通る提案も通るはずがありません。
結局、自分に自信がなくて、「ママだから」ってあえてアマチュア感を出して言い訳しているように感じました。
仕事にママもパパもへったくれもないと思う。
「ママ目線でお願いします」と言われたとしても、だらしなくしていいわけじゃない。
ワタシも子を持つ母親ではあるのですが、、
「ママ」を強調するやり方はあまり好きではありません。
とはいえ、こんな口ばっかりの私よりも、実際に人を集めて仕組み化して行動に移しているその団体のほうが数百倍素敵だと分かっています。
だからこそ、服装みたいなつまらないところで低く見られるようなことはしてほしくない。
「ママ」の価値を落としてほしくないと思います。