オンナ診断士のセクハラ事情

 

おはようございます。どこにでも本名顔出しで現れる中田です。

ずっと人材育成の話も指示ゼロ経営®の話もすっとばし、
補助金・助成金のお知らせを広報してきましたが、
今日はちょっと趣向を変えて、ジェンダーな問題に触れてみたいと思います。

 

長野県の女性中小企業診断士の数

実はワタクシ、長野県で唯一独立している女性中小企業診断士です。

何もしなくても、女性という属性だけでオンリーワンです(笑)

資格保持者の女性は3名くらいいらっしゃるかと思いますが、皆さん企業内です。
参入障壁はやや高いです。
1次・2次・面接の診断士試験(合格率4~5%)に合格するか、
半年くらいガッコウに通って資格を取得し、
さらに安定を捨てて独立開業までする必要があります。
もちろん、ただ女性というだけで仕事がバンバン来る世界ではありませんが。

それはどうでもいいのですが、
そんなわけで私は長野診断士界隈では、完全なる男性社会の中で生きてます。

どこ行っても、男性グループに女性一人です。

普段の仕事でも、経営者は男性の方が多いですし、
同行する金融機関の行員さんも、法人担当は圧倒的に男性が多いです。

どこ行っても、男性のペースに合わせて動きます。
飯食うのもトイレも早いです(笑)
化粧直しなどするタイミングはないので、ポケットにリップクリームだけ持ち歩いてます。

周りは40~70代くらいの方が多いので、私はまだ若手扱いだったりします。

あえて変な書き方をすると、
不特定ではないけど、特定多数の男性と車で何時間も2人きりになったり、
初めましての方と密室で長時間2人きりになることもとても多い職業だと言えます。

考えようによっては、なかなかアブナイ状況とも言えますよね。

これで私が20代だったり容姿端麗だったりすればまた話は違ったかもしれませんが、
私は全くセクハラを受けたり男性トラブルになったことはありません。

「当たり前だろ、四十のオバサン」って思った方、
私は、若かりし頃から、満員電車に乗っていたころから、痴漢に遭ったこともありません。

痴漢もセクハラもストーカーも寄せ付けない、
絶対にそういう雰囲気にさせないという一種の才能がある
と自負しています。

 

女性性を感じさせない、性的な対象にならない天才

 

もともと、いわゆる女性らしいタイプではないことも奏功しているのは確かでしょう。
だいたいパンツとジャケットで、夏でも羽織ものを着ているので、
肌の露出もほとんどありません。
幸か不幸か、体形も凹凸のない中性的なタイプ。
顔面も残念ながら散らかってるし、
性格的にも、あっけらかんとしているので、ヘンに女性扱いされることもありません。

だからこそ、男性と2人で飲みに行ったり、泊まりで仕事に行ったりしても、
全然全く平気だし、相手にも気を遣わせることもありません。

もちろん、ほとんどの方がそうだと思います。
そこらじゅうで年がら年中モテまくっている人のほうが少数派で、
ふつうは何のトラブルもなく立場に応じたお付き合いができるのが大人というもの。

ただの1度も間違いを犯すことも誘発することもなく、
誰とでもきっちり線を引いて仕事ができる
ということが信頼の根幹だと思っています。

 

ガードが固くてもお構いなしの輩への対応

その鉄壁の守りを軽々と越えてくる方もたまにいる。

距離感がおかしい人、妙に距離を詰めてくる人、急に馴れ馴れしい人、
歴代彼氏にも夫にすらもそんな呼ばれ方したことないけど的な人、
物理的に接触してくる人もいます。

腕をつかまれたりすると、いくら強くて負けない私でもちょっとだけ怖い。

しつこい誘いをどうやってかわそうか、
当り障りなく、プライドを傷つけずにどう返そうか、
さりげなく話題を変えようか、
かなりどうでもいいエネルギーを使います。

じゃんじゃんLINEやメッセが来ると、スマホの電池も消耗します(笑)

 

ハラスメントはエネルギーを分散させる

つまり、ハラスメント被害に遭っている人は、
仕事に全力を注ぐことが出来ません。
私も1週間くらい、仕事が手に付かないほど悩んでたりします。

頭のかなりの大部分を憂鬱に持って行かれて、
いろんなことが上の空になるのです。

私は自分でこれを解決し、乗り越えなければなりません。
自分で起業するとはそういうことです。
もともとの気質もありますが、男性と対峙する経験を積む中で、
対等に渡り合うための術はさらに磨かれた気がします。

でもこれが誰にでもできる事だとは思いません。
私は嫌いな客は切ればいいだけの話ですが、
会社の中で上司と部下の関係だったりすると、物事はそう簡単ではないですよね。
また、セクハラ以外のハラスメントも山ほどあります。
ハラスメントの問題を放置することは、
経営資源の中で最も大切なヒトというリソースを消耗します。

 

男性諸氏に告ぐ!セクハラを喜ぶ女子は皆無です

 

セクハラというとオッサン上司にからまれてうつむく20代女子…
みたいな構図が浮かぶかもしれませんが、
実際はあまり年齢は関係ないかもしれません。

年下男子から既婚女性へのセクハラもあります。

私は前職で、彼氏持ちにもかかわらず変にモテてしまう後輩がいて、
マジ告白からこじらせ男子のウザい絡み、あいさつ代わりのセクハラまで、
ありとあらゆるハラスメントがあり、
在職中は常に隣の席からピシャっと一撃入れて守ってきたつもりですが、
私の退職後も色々あって、結局は彼女も退職してしまいました。

ハッキリ言って、めちゃめちゃ優秀な後輩だったので、
新しい会社でもバリバリ活躍してますます輝くことは間違いなしですが、
前の会社は仕事もできて人間関係もデキる彼女を失ったことは相当な痛手のはずです。

これは、ハラスメントに適切に対処できなかった報いだと思います。

これから新卒女子が入ってきても、同じことの繰り返しになるでしょう。
本人のキャラ(セクハラを受けやすいか寄せ付けないか)に依存している限り、
根本的な解決になっていないからです。

女性はセクハラを受けても、その場でシクシク泣き出したりしません。
「やめろハゲ!」てキレられない立場のことも多いです。
だから、笑ってかわそうとする。
下ネタには下ネタで切り返す。
大事にならないように、すごく気を遣ってエネルギーを使って、
周りに迷惑をかけないようにその場を収めようとします。

それを「相手も喜んでいる」と勘違いしてはいけません!
「○○ちゃんはこういうの大好きだよなー」って言われても、
「はい、大好物です!」って答えます。
それは相手のメンツをつぶさないためです。
周りの雰囲気を壊さないためです。

 

本当に好きなわけ、ないだろがーーーー!!

セクハラOKキャラだと思うなよ!

 

そんな女子は、男の妄想の中にしか存在しません。

全部、演技だから!!

残念!!!!

 

オンナの演技力なめんなよ。

 

 

女子は、狙った男だけをピンポイントで落としますので💗
余計な種まきや誤解を振りまいたりしません。
勝手に都合よく誤解してるんや、君らは!!

狙ってない人には全くサインを出さないので勘違いしないでねーーーー

 

…というわけで、
女性活躍とか本気で言うんだったら、
育休が保育所がどうのこうのということも大事だけど、
女性が全力で仕事に打ち込める環境整備をしてください!
それは経営者の責任だと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Has one comment to “オンナ診断士のセクハラ事情”

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  1. 百瀬 靖夫 - 2020年10月3日 at 3:56 PM Reply

    中田さん、2018年の記事と2020年の記事を読ませてもらいました。
    松本ものつくり支援センター杉本さんからご紹介いただいた百瀬です。
    スマホによる社員教育やオンナ診断士のセクハラ事情など”そうなんだー”という驚きと
    これでは日本人海外では戦えないなー(まあ、情けないといったほうが良いと感じました)
    6日の日よろしくお願い致します。
    百瀬

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