根こそぎ刈り取られる新卒、引き抜かれる中途

こんにちは。中田麻奈美です。

4月23日付の日経新聞朝刊によれば、
主要企業の19年春の大卒採用計画数は、今春と比べて8.5%も増えるそうです!
もはや、ロスジェネの私は息できません…

 

静けさや 説明会は閑古鳥

 

IoTを追い風に、製造業が10%も増やすなど、攻めの姿勢が鮮明になっています。
ロボット化、自動化で人手が不要になるかと思いきや、
新しい仕事、新しい事業への人財は慢性的に不足するようです。

新卒初任給もさらに0.7%上昇。
伸び率もどんどん高くなっていきます。
ロスジェネの私が、田舎への転職や産休育休をはさんだとはいえ、
15年かけてたどりついた退職時の給与を軽く上回る初任給も散見され、
頭がクラクラしてしまいます。

一方で、就職人気ランキングでメガバンクが順位を落とし、
金融・保険業界は採用計画数を減らすなど、
業界によっても明暗が分かれる結果となりました。

 

都会がこの状況ですから、長野県の人材不足感は推して知るべし。

4月23日付の信濃毎日新聞朝刊によると、
県内企業も3割以上が来春「採用増」の計画となっています。
しかし、今春も内定辞退が続出するなど苦戦が続き、
会社説明会にも学生が集まりにくくなっているとか。

 

選考活動はますます早期化し、
経団連の採用指針では面接解禁日を6月1日以降としているにもかかわらず、
3月、4月には選考を始めているところが圧倒的です。

エムケー精工さんの「理系学生に接触できない」という嘆きには私も衝撃を受けました。
20年前の理系学生は逆に企業と接触できませんでした。。。

そんな時代はなかったかのごとく、さらに進む売り手市場で、
新卒は大都市圏の大手企業に根こそぎ刈り取られる勢いです。

 

日本電産590人、ホンダ700人 中途採用が増大した時に起こること

 

新卒の動きにばかり目をとらわれがちですが、中途市場もじわり活況を呈しています。
2018年度の主要企業の中途採用計画数は、7%も増えるのです。
即戦力となる技術者に熱い視線が注がれています。

しかも大手各社の採用計画数は何百人単位。
合計4万3千人以上の中途もどこからか連れてこなければなりません。

それは残念ながら休眠している主婦や、定年退職後のシニアを掘り起こす話ではなく、
今、第一線で活躍している技術者、
次世代技術を担う人財を引き抜くということです。

働き手にとって魅力がうすい企業の場合、
自社でそんな人材を獲得できないばかりか、期待のエースを引き抜かれることもありえます。

今はとくに転職する気がない人にも、
ネットでは転職サイトの広告が表示されます。
何の気なしにクリックしてしまうかもしれません。

今すぐという気がなくても、とりあえず転職サイトに登録している人も大勢います。
破格の条件が提示され、「是非」と熱望されたら、グラっときてしまうかもしれません。

 

あなたの会社には、大切な人財をつなぎとめる魅力や仕組みがありますか?

 

 

まとめ

・大都市圏の大企業の採用意欲は来春もさらに高まる

・新卒だけではなく、中途市場も拡大傾向

・せっかく採用できた人財も、放っておいたら引き抜かれるという危機感を持つべし!

 

 

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