こんにちは。中田麻奈美です。
寒いですね…
信州は寒い雨が続いています。
せっかく春が来たと思いきや、
あまりの寒さにクリーニングに出したダウンコートを部屋の中でも着ていたほどです。。。
そんな凍えるような春の雨の中、
ロスジェネ世代の胸をえぐるようなニュースが流れましたね…
5月9日付の日経新聞の朝刊には、
「内定、解禁前に4割超え」の見出しが躍っていました。
経団連非加盟の外資系やスタートアップのみならず、
加盟企業も水面下で選考を進めているようです。
大企業が採用を前倒しにする2つの理由
なぜこれほどまで採用を急ぐのか。
それには2つの理由があるといいます。
1つは、この超売り手市場の中では、もはや大企業さえも優位性はないこと。
大手も喉から手が出るAI人財はスタートアップにかっさらわれています。
2つめには、インターンシップの日数規定が廃止され、
企業がこぞって1day インターンを実施していること。
19年卒の学生のインターン経験率は、前年比1割プラスで8割近くにのぼります。
もはや採用活動の一環として組み込まないわけにはいかないようです。
県内中小企業の皆様、息してますか?
こんな状況では、地元の学生さえも、Uターンする予定だった子も、
都会の大企業に根こそぎ刈り取られてしまいます。
採用ノウハウが蓄積していないと勝てない
経団連は、すでに21年卒の就活ルール見直しに着手しました。
現ルールは、3月に説明会解禁、6月に面接解禁ですが、
新ルールでは、説明会&面接を3月同時解禁という案が有力なようです。
私がお伺いする県内中小企業の皆様は、
新卒採用にやっと最近取り組み始めたところが多いです。
失われた20年の間、ほとんど新卒を採ってこなかった。
欠員補充の中途採用ばかり。
この採用活動のペースに完全に乗り遅れ、18年卒の新卒採用は絶望的です。
いま大手でなにが起きているかというと、
18年卒の選考を進めながら、すでに19年卒のインターンシップの準備に奔走しています。
春は選考活動、夏はインターンシップ対応、秋は内定者フォロー、冬はインターン向けの説明会が始まります。
インターンシップは夏が最盛期とはいえ、秋~冬も行われるため、
人事は1年中新卒採用にかかりきりです。
まさに学生様です。
私の知人は大手製造メーカーの人事部にいますが、
数年前ですら、毎年2000枚くらいのエントリーシートを足切りしていたとのこと。
つなぎのアルバイトの面接ではありません。
新卒の獲得ノウハウが相当蓄積していないと、
この採用競争に勝つのはほぼ無理です。
それだけ時間も手間も取られる採用・選考活動に
プロの人事担当を専任で置ける企業がどれほどあるか。
それだけコストをかけても、どれだけの学生様にお集まりいただき、
わが社を選んでいただけるのか?
せっかく内定を出しても、バタバタと辞退者が出る今日この頃です。
あなたの会社は、選ばれる自信がありますか?
ナカミ創造研究所では、
選ばれるための会社づくりをお手伝いしています。
まとめ
・新卒内定率は、すでに42.2%
・21年卒からは、就活ルールもさらに前倒しに
・新卒採用は通年化し、さらに競争激化の見込み。採用する側に相当の獲得ノウハウが必須