今年も確定申告が終わりますね。
私もギリギリながら、顧問税理士から無事申告した旨の連絡をいただきました。
そこで一言お説教されたのは、教育研修費が過大であるとのこと。
なんと去年は200万円も投資していました。
もちろん旅費交通費は別ですから、実際はもっとかかっていることになります。
会社員時代なら会社持ちですが、そもそも受講させてもらえないでしょう。
独立してよかったことの一つが、研修受講の自由度が高まったことです。
もちろん、先約があれば体は一つなので受講できないものもたくさんありますが、
それでもスキルアップや自己研鑽の機会は飛躍的に増えました。
お金の使い過ぎには注意ですが、投資ということで^^;
会社は踏み台、内定直後から転職活動を始める新卒生たち
少し前になりますが、2月8日付けの日経新聞朝刊に、
『「もっといい会社あるかも…」入社前から転職活動』というショッキングな記事が掲載されました。
曰く、「3年我慢なんて古い」「学生のうちに転職という選択肢を考えるのは当然」とのこと。
大手6社の内定獲得直後に転職サイトに登録したという学生も紹介されていました。
それほど意欲の高い人だからこそ、6社も内定が獲れたのでしょうが、
会社は自分の理想のキャリアの第一歩、「学校」と化しているという指摘がありました。
ひとつの会社で出世するよりも、字面どおり「世に出る」ことを望み、
汎用スキルを求めて複数の会社を渡り歩き、市場価値を高めて個人商店化する―
そんな時代が来ようとしています。
それは一見脅威のようですが、考えようによっては地方中小企業にはチャンスかもしれません。
自社の社員として囲い込もうとするのは難しいかもしれませんが、
パートナー人財としてシェア出来る可能性すらあります。
実は私も、起業後に直接雇用のオファーを複数いただきました。
まだ起業して2年弱、今まさに色々動きながら形にしている段階で、
それを全て捨てて副業禁止の会社に行くことはとても難しい選択肢でした。
しかし、非常勤でOKなら別の選択肢をご提示できます。
パートナーCFO®として関わることもできます。
※パートナーCFOはプレセアコンサルティング(株)の登録商標です。
現在私もパートナーCFOとなるべく認定講座受講中です。
本業はベーシックインカムのため、
副業は地方で地域貢献…というモデルが人気になりつつある今、
従来の常識を超えた人財の捉え方、人事方針を考えてみるのもいいでしょう。
給与よりも、社内ルール・常識、勤務時間や休日が大切
※出典:日本経済新聞(2019.2.8)
3年以内の離職率についてはずいぶん前から取り沙汰されていますが、
早期転職の若手がギャップを感じたコトも興味深いものがあります。
「ギャップ」を感じるとは、つまり入社前の期待と入社後の現実がかみ合わなかったことを意味します。
事業方針・ビジョン、勤務時間・休日、給与は少なくとも文字や数字で事前に分かっていたはず。
評価の仕組みも会社説明会や面接である程度説明したはず。
それでもギャップを感じるとはどういう状況でしょうか。
募集要項に現実が載っていないということでしょうか。
もちろん、短期間に転職を繰り返す側にも問題はあるのかもしれません。
ちょっと嫌なことがあったらすぐ辞める的な甘ちゃんも混じっているのでしょう。
しかし、入社前から将来を見据えてのキャリアアップとして冷静に考えている人もたくさんいることは無視できない現実のようです。
社内ルール・常識が耐えがたいほど古臭い。
そこには、社会人としての甘さを感じないでもないですが、
働き方改革と併せて見直すチャンスかもしれません。
「ルールだから」と押し付けずに、なぜそれをするのか、丁寧な趣旨説明が欠かせないと思います。
そして、なぜそれをするのか説明できないようなことなら、
思い切ってやめてしまうのも一案です。
別な調査では、「だらだら仕事をする」先輩に新人が驚いたという結果もあります。
これから副業・複業が本格化するでしょう。
その時、だらだら仕事をする社内文化で残業を強いられ、
長い勤務時間や少ない休日で自己研鑽のための時間を捻出できないと、
若手は辞めてしまうかもしれません。
「残業代で稼ぎたい」そんな昭和人間は絶滅危惧種です。
少なくとも、日本の若手にはあまりそういう気持ちはありません。
意外と見られている!?事業方針・ビジョン
見逃せないのは、事業方針・ビジョンのギャップが上位にあることです。
採用活動でバッチリ説明したはずの事業方針・ビジョンにギャップを感じる。
それは、組織の中で、ビジョンが本気・ホンネのビジョンではなかったことを意味します。
「なんか違うな、自分には合わないな」「入社前に言ってたことと全然違うじゃん」
そんな風に思わせてしまっているということです。
うそのない事業方針、本気のビジョン、
それが本音として組織に浸透することは、早期離職防止にもつながっていきます。
合わない人は辞めるでしょう。
そのぶん、合う人が入ってくるようになります。
そんな事例をいくつも見てきました。
これからは、正社員として囲い込む以外の道を考えてみること、
早期離職には甘ちゃんだけでなく、キャリアビジョンの1stepとしての転職があるんだということ、
なくしてもいい古いルールや常識を見直して生産性を上げる環境を整えること、
そんなことを優先課題にして、
入社前の立派な建前に見劣りしない会社に磨き上げる必要がありますね!